男性更年期障害(LOH)とは
更年期障害は女性特有の症状と考えられていますが、実は男性にも更年期障害があります。LOH(加齢男性性腺機能低下症候群)と呼ばれます。
男性更年期障害(LOH)の原因
男性ホルモンである“テストステロン”が大きく影響しています。人生で一番テストステロン値が高い時期は20代で、中高年になってくると男性ホルモンは徐々に減少します。
一般的に「男性ホルモンの減少=性欲減退やED」などと結びつけられるだけで、命に別状はないものと思われがちです。しかし、男性ホルモンは性的な部分だけではなく、精神にも多大な影響を及ぼしている要素ということがわかっています。
男性更年期障害(LOH)の症状
自律神経失調症状
のぼせ、汗、寒気、冷え症、動悸、胸痛、息苦しさ、疲れやすい、頭痛、肩こり、めまい
精神症状
イライラや怒りっぽいなどの情緒不安定、抑うつ気分
その他の症状
腰痛や関節痛、嘔気や食欲不振、皮膚の乾燥感やかゆみ、尿が近く外陰部の不快感
男性更年期障害(LOH)の検査
血液検査
テストステロン、ヘモグロビン、ヘマトクリット(血液中に占める血球の体積の割合)、赤血球数 、血液生化学 (特にコレステロールや肝機能)
一般尿検査
蛋白、糖、潜血
耐糖能の検査
空腹時血糖値、HbA1C
腫瘍マーカー
PSA (前立腺がん)
その他の検査
胸部 X線撮影、心電図 、骨塩定量(DEXA法)、体脂肪率 、精巣触診検査、容積測定、外陰部(陰茎)、体毛(髭、陰毛)、 前立腺直腸内触診 など
- 日本泌尿器科学会 加齢男性性腺機能低下症候群(LOH 症候群) 診療の手引きより
男性更年期障害(LOH)の治療方法
- テストステロン補充治療
- 前立腺がんがないかどうかの検査が必須、子供を作る予定があるかどうかなど確認事項があります。
- 漢方薬による治療
- 精神安定剤(選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の抗うつ剤や睡眠薬など)を使っての治療
- ED治療薬を使用することもあります。
男性更年期障害の「のぼせ」について
男性更年期障害(LOH症候群)における「のぼせ」は、テストステロン減少による自律神経の乱れが原因で、突然の熱感や顔の赤み、発汗を伴います。ストレスや疲労が症状を悪化させることもあります。治療にはテストステロン補充療法や生活習慣の改善が有効で、適度な運動やストレス管理が重要です。
のぼせの症状と特徴
男性更年期障害における「のぼせ」は、突然の熱感や顔の赤み、発汗が特徴です。ストレスや疲労が症状を悪化させ、自律神経の乱れが原因とされています。 症状は一時的なものが多いもの、頻繁に起こる場合は生活の質に影響を与える可能性があります。
のぼせの原因
男性更年期障害における「のぼせ」は、テストロンの減少によって自律神経が乱れ、体温調節機能がうまくいくためにやめます。赤み、発汗などの症状があります。 特にストレスや疲労が重なると症状が変化しやすく、体温の上昇とは無関係に、急激な熱感を感じることが特徴です。
のぼせが与える影響
男性更年期障害における「のぼせ」は、生活の質に大きな影響を与えることがあります。急な熱感や顔の赤み、発汗によって集中力が低下し、仕事や日常生活に支障をきたすことがあります。また、のぼせが頻繁に起こることで不快感やストレスが増大し、さらに精神的な負担がかかることもあります。これにより、疲労感やイライラが強いまる悪循環が起こります。